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須山 太助

Author:須山 太助
勤務地:三愛会総合病院 泌尿器科
:埼玉県三郷市彦成3-7-17
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公開講座

5/28はいよいよ公開講座です。

今まで僕は、医師に対して、または業者さん(製薬会社など)に対して講演する機会はありましたが患者さん向けの講演会は初めてなので、使う言葉・話し方含め悩んでおります…(汗)

今回は、「老若男女を対象にして」というサブタイトル通り、全世代にわたって啓蒙させていただくつもりなので、どうしても広く浅くになってしまいます。

少し話が逸れますが…
このブログの読者の方からもコメントを頂いたのですが、”患者さんは医学情報を知りたい。でも、知る場がないのではないでしょうか?(大きな病院ほど3時間待ち、3分間診療というのは当たらずといえども遠からずです…。僕らもゆっくりと説明したいのはやまやまなのですが、限られた時間の中でやりくりするにも限界があります…)”。ましてや自分が病気であったならば、その病気の事を深く知りたいのは当然のことでしょう。しかしながら、ウェブ(インターネット)上で、氾濫する医学情報の中から正確で大切な情報を入手するというのは我々医師でも簡単なことではありません。

ということは、、、現状では、患者さんはセカンドオピニオン外来を使うしかないのでしょうか???

当院は今のところ比較的すいていますが、いづれ患者さんが増えてくると思うので(…増えてほしい、という願望も込めて!)その際は説明が十分できないという問題にもぶつかるでしょう。
僕は、今まで説明に時間のかかる(かけるべき)患者さんは外来の一番最後、または、専用の時間を作っていましたが正直それにも限界があります。

結局解決してませんね。ま、そのような状況になったら考えるとしますか。何かいい案があったらご教示ください。

話は戻りますが…
今のところ公開講座参加希望者様は20名強とのことです。50名は固いと思っていたのですが浅はかでした。人に”何かに興味を持っていただく事”の難しさを痛感しました。ただ、これだけ人口が多い三郷市ですので徐々にでもより多くの方に
「病気の早期発見のメリット」
を認識していただきたいと思います。

5/28の内容は後日”たぶん”講演に参加しない方にも資料でお渡しする、または、ダウンロード可能にすることになりそうですが、講演では、皆様に週末の貴重な時間を割いて来て頂く以上、資料では伝わりにくい部分を、そして、内容を噛み砕いてお話ししようと思っています。それから、僕自身も楽しんでお話しさせていただきたいと思っています。

まだ、話す内容に熟考を重ねている最中ですが、当日はどうぞよろしくお願いいたします。

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前立腺がん検診(PSA検診)

昨日、三郷市医師会の研究会に僕の前任地のボスである福井巌先生が招かれ、泌尿器がんの講演をされました。
そして、講演後の質疑応答で数人の先生から、今年から三郷市に導入された「前立腺がん検診(PSA検診)」の正当性について鋭い質問がありました。

いやー、泌尿器科の専門でない先生方も非常に勤勉に泌尿器科領域の情報も収集されていると、僕は敬服しました。

今日はその内容を掘り下げて紹介します。


と、その前に・・・
今日の話題の結論としては、僕は皆さんに、「是非PSA検診を受けて頂きたい」と思います。。。(50歳以上はPSAチェックを受けるべきであり、また、前立腺癌は遺伝性があるため、アメリカでは家族に前立腺癌がいる人は40歳または45歳からのPSA検診が推奨されていますよ)


さて、それでは本題に入りますが、以前このブログでご紹介したように、三郷市でも今年から65才以上の方を対象に、無料で前立腺がんの検診を開始しました。

ただ、このPSA検診に関しては色々裏話があるのです。
というのも、2002年に天皇陛下が前立腺がんを患われて以来、急速に日本で前立腺がん検診が普及したのですが(2009年の厚生労働省調査によれば、全国の市町村の64%で、PSA検査による前立腺ガン検診が行われていました)、2009年3月にある有名医学誌(The New England Journal of Medicine)から報告された2つの研究報告をもとに厚生労働省がPSA検診を再検討し始めたのです。

その報告の内容は、
前立腺癌検診の有用性を検討した大規模比較試験が欧州と米国から報告されたのですが、それらの結果は全く異なっていました。前者は検診により20%も死亡率を低下させたという内容でしたが、後者は検診を受けなくても死亡率に差はないというものであったのです。

それを受けて厚労省は以下の文面を出しました。
「PSA検査は診療として用いるには有用な検査ですが、がん検診として効果があるかどうかは不明です。従って、死亡率減少効果の有無を判断する証拠が現時点では不十分であるため、現在のところ集団を対象とした対策型検診としては勧められません。個人を対象とした任意型検診(人間ドック等)として行う場合には、受診者に対して、効果が不明であることと、過剰診断などの不利益について適切に説明する必要があります」と。
また、このようにも書かれています。
「ただし、研究の結果が明らかになり次第ガイドラインの改定を検討することにしています」…。

つまり、お金をかけて前立腺がんを発見しても死亡率に差がないのだからとりあえずやめましょうか。と言ったところなのでしょうか。

ところが、今年の2月にこれまた有名医学誌(Journal of Clinical Oncology)から
「米国の調査自体に問題があった」
とのことで、米国の同一グループから訂正報告が出されたのです。
そして、その結論としては「PSA検診」をほぼ支持した形になったのです。

日本では前立腺がん罹患患者数は2020年には78,000人以上となり、肺がんに次いで男性の癌のうち、第2番目の罹患数になると予測されています。また、前立腺がん年齢調整死亡率は、2020年には2000年の約1.4倍に、死亡数は2.8倍になると予測されています。

米国では50歳以上の75%がPSA検診を受けているのですよ。

皆さんも前立腺がんで苦しまないようにしっかりチェックしましょう。

ちなみに前立腺がん検診(PSA検診)は採血をするだけです。

前立腺がんに罹患した主な著名人:
日本人
ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹氏
演歌歌手の三波春夫氏
読売新聞社会長の渡辺恒雄氏
元総理大臣の森喜朗氏
映画監督の深作欣二氏
タレントの間寛平氏

日本人以外
ジェームス・ボンド役で有名なロジャー・ムーア氏
カンボジア王国のシアヌーク殿下
元フランス大統領のミッテラン氏
イランのホメイニ師
前イタリア首相のベルルスコーニ
ヨルダンのフセイン
湾岸将軍と呼ばれた米国軍人のシュワルツコフ
実業家のマイケル・ミルケン
コメディアンのジェリー・ルイス
作家のポール・アンダーソン
映画俳優のロバート・デ・ニーロ
「9.11テロ」のときのニューヨーク市長のジュリアーニ氏 
などなど他多数

公開講座 詳細決まりました

公開講座 詳細

公開講座の詳細が決まりました。ご都合のよろしい方は是非ご参加ください。
ただ、どうやら人数が50人までだそうです。申し込みにあふれた方は当方でも
策を施しますので、当院にご連絡ください。

当院のホームページには参加フォームのリンクが貼ってあります。

お詫び

ブログを読んでいただていてる皆様

私事で大変恐縮ですが、実は実父が急死したためブログの更新が遅れております。
5/9からは私自身、気持ち戻して通常業務に戻る所存です。

今後とも何卒よろろしくお願いいたします。

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